不動産について

不動産。

その名の通り不動。

なんて安心感のある字面。広告代理店に勤めていた時に、不動産担当になって初めてそういう業界に接したと思う。美大卒なのでそんな業界に全く疎かったけど、私がもっと頭が良くて、経済界マップみたいなものを学生の時に、概念だけでも知ることができれば、これまでの人生で違う選択をしたのかもしれない。

いま思えばデザインだなんだと格好はいいけど消費され消耗品のように扱われていました。クソみたいな小銭で朝まで仕事なんかもうしたくない。不健康な生活に細胞分裂がバグって癌が始まったのはこの時だろうと確信してます。挙句の果てにクライアントは『広告なんてそこそこの代理店にやらせとけばある程度だからどこでもいいんだよ。制作の奴らはああいう仕事が3度の飯より好きなんだから勝手にやらせとけ』と。ま、制作は好きですけどね。でも人生削って消費されるのはもうイヤです。クライアントの清々しいお言葉。さすが不動産さま。

そんな訳で、やってみたかった不動産投資。

築30年ぐらいなので売買価格は底値、福岡市の1DK約30平米を賃貸市場に出してみました。初期投資でお風呂をタイルからパネル貼りにして、電気設備とトイレを新しいものに、フローリングも更新。

引越しは1月半ば、内装は2月終わりに着工、3月半ば引渡し、市場流通は新生活需要も落着いた3月末となってしまった。